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SPレコードの取り扱い

レコードの取り扱い

■写真は、演奏前の鉄針です。

SPレコードは1分間に78回転という速い速度で回転します。

(※LPレコードは33回転/1分・EPレコードは45回転/1分)

LPレコードやEPレコードのプレーヤーは針圧(レコードにかかる針の圧力)が約1.8gに対して、SPレコード(蓄音機)は200gというたいへん大きな針圧がレコードにかかります。

■写真はSPレコード1面(1曲)演奏した後の針の先端です。

削れてナイフエッジ形状になっています。このまま演奏を続けますとレコードを削ってしまう事になり、『レコードが擦り切れる』という状況になってしまいます。鉄針は現在も生産されていますので、まだ手に入りますが、SPレコードはもう手に入りません。

★大切なレコードを守る意味から1回(1面)レコードを演奏したら新しい鉄針に交換する事をお勧めします。

■SPレコードの表面です。

暖かい時には蓄音機ターンテーブルの回転は特に影響しにくいのですが、寒い季節はメカギア部に使用しています古いグリスが固くなってターンテーブルの回転に影響し、レコードに針を置くと固くなったグリスが抵抗になり回転に影響が出たりします。

★改善する方法として

1_蓄音機ターンテーブルのメカ、ギア部分に付着している古いグリスをパーツクリーナーと、竹串等で出来る限り除去し、高速回転部分にはマシン油。低速回転部分にはシリコングリス等を塗って回転抵抗を少なくする。

2_レコード盤にシリコーン(界面活性剤スプレー)を塗布するのも一つの方法です。

 これをする事によって、SPレコードの痛みを軽減する事も出来ます。

※直接吹きかけるのではなく、折りたたんだティッシュなどにシリコンを浸み込ませ、そのティッシュでレコードの溝に沿って、表面に伸ばしていきます。トレースしていく針の滑りがよくなって回転ムラが抑えられるのと、スクラッチノイズが少なくなって音が聞きやすくなります。

蓄音機はSPレコードに接触する針の先端に200gという大きな針圧がかかりますので、レコード表面と鉄針の摩擦でターンテーブルが止まってしまったり、レコードを削ってしまうというリスクが大きくなります。

先に記した、レコード表面に塗るシリコンには、界面活性効果があり、レコードとの摩擦を軽減し、更には針の滑りを良くする効果があります。レコードのスクラッチノイズも少なくなります。レコード表面にシリコンをつけすぎた場合は、乾いたティッシュで表面を拭きとってください。シリコンはレコード(樹脂)を犯しません。

※LPやEPにはお勧め出来ません。

  レコード表面についたシリコンが埃を吸いつけてしまう可能性があります。あくまで、SPレコードの対処です。LP・EPは針圧が軽く、溝のピッチが細かいのでシリコンが埃を呼び、ゴミや埃を表面に吸着させてしまいスクラッチノイズが増えたり、レコード針に埃をたくさん付けてしまい、レコードの溝をうまくトレースできなかったり、音がひずむ等の不具合になる可能性が大きい為です。(※SPレコードは溝の幅も広いですし、深さも深い為、針圧も重い蓄音機では音やトレースに影響が出ないです)

TEXT:M_Ichihashi