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ホータプル蓄音機本体レストア事例【トーレンス・エクセルダ】

レストア : トーレンス・エクセルダ 1930年製造(スイス製)

たいへん申し訳ありませんが、お客様からの蓄音機修理依頼には対応しておりません

※この修理事例の内容は、弊社管理の蓄音機修理内容を開示しています

※皆様がお持の蓄音機を修理する場合、参考になればという事で掲示しております

 ご了承ください

1930年製造 スイス トーレンス社製造 ポータブル蓄音機 エクセルダ。

この個体の不具合は ①ゼンマイのねじを巻くとき、メカが動いてしまって巻きにくい ②サウンドボックスの針を止めるねじが折れて針が交換できない ③ハンドキャリーするときの皮の持ち手が切れてしまって無くなっている

という事で修理です。

 

 

まずは本体のバラシです。メカを筐体の裏からねじで止めているのですが、メカと筐体の間に入っていたゴムワッシャーが加水分解して溶けてしまい、つぶれてました。ゴムを丁寧に除去して、内部の掃除です。

 

回転メカは、さすがスイス製。もう100年近く前の設計ですが、造りは非常に良い感じです。各歯車に着いた古いグリスを回転させながら、パーツクリーナーと爪楊枝で取り除いていきます。

そして回転機構は特に問題無い様ですので、低速ギア部分にはスプレーグリスを。(※摺動抵抗の少ないシリコンスプレーグリスで)高速回転部には、マシン油を塗布します。(高速回転部にグリスを塗布しますと粘度が気温で左右され、回転抵抗になりやすいのでマシン油を)

メカと筐体の間に入れるゴムワッシャーは、ゴムを使うと、また加水分解してしまいますので100円ショップでフェルトパットを購入。厚みが4mmあり、高さ方向に余裕が無い為、カッターで半分の2mmにスライスカットして、円カッターでビスを通す穴をあけます。

 

底板に加工したフェルトワッシャーをセットして、メカをねじで固定です。

サウンドボックスの折れた止めネジを除去します。このねじはM1.7という特殊ミリねじで、色々探したのですが、手回しビスとしては売っていない仕様です。

M2×0.4ピッチの手回しねじは、ネット販売で色々な種類がありましたので購入。1.6mmの下穴をドリルで開けて、M2×0.4mmピッチのタップを立てて加工です。

無事とりつきました。

更に、ハンドキャリーの持ち手は 100円ショップでフェイクスキンのベルトを見つけてカッターでカット。左右のねじ部分を長穴に加工してみました。

この蓄音機は、出前授業や音のワークショップで音の仕組みの説明に非常に活躍してくれている蓄音機です。

 

TEXT:M_Ichihashi