ビクトローラ 1-90
所蔵蓄音機 : ビクター ビクトローラVV1-90
創業者 松下秀雄(旧姓 田辺)が幼少の頃、実兄が東京銀座の十字屋で購入したビクター・オルソフォニック・ビクトローラVV1-90 という蓄音機(円盤横振動型)です。米国で1927年頃に製造。評価の高い卓上型蓄音機で、このクラスではそのほとんどがストレートホーンでしたが本機は折り曲げ式ホーンを内蔵していてクラスを超えた再生音を実現しています。大学卒の初任給が70円だったころ1台295円(米国製)もしたそうです。この蓄音機で初めて聴く西洋の音楽(クラッシック)が創業者の人生に大きく影響しました。もし創業者が武生の地でこの蓄音機と西洋音楽に出会っていなかったら、オーディオテクニカは生まれていなかったかもしれません。